看護師が円満退職するためには、辞めるタイミングの見極めがカギ!
更新:2023/03/29
[転職について]こんにちは!ママナースあつ子です。毎日の業務お疲れさまです。
看護師が円満退職するための、辞めるタイミングっていつがベストなんでしょうか?
私が以前働いていた病院は、年度末での退職がほとんどで、よっぽどの理由がなければ年度途中で辞める看護師はほぼいませんでした。
年度途中で辞める人は、精神的にきつくなってしまったり、病気や出産のためであったり、どうしても働けない、という場合が多く、突然の退職になってしまうために、周りから白い目で見られてしまうことも多々ありました。
このように精神的、身体的に病んでしまうことは事前に予測できませんし、年度途中の退職になってしまうのは仕方ないと思います。
では、このようなやむを得ない理由がない限り、看護師は年度途中で辞めることはできないんでしょうか?
年度途中で退職すると、今まで互いに協力して働いてきた看護師から白い目で見られてしまうんでしょうか?そんなの寂しすぎますよね。
でも安心してください!年度途中でも、看護師は円満退職できるんです!
しかし、そのためには事前の準備や心構えが必要です。
そして、何より辞めるタイミングを見極めることです。
今回は、看護師が円満退職するための、辞めるタイミングはいつがいいのか、考えていきたいと思います。
円満退職を目指しているけど、どうしても辞めさせてもらえない!という看護師はこちらもチェックしてみてくださいね!
<看護師が退職できないとき、退職理由をアレンジするとうまくいく!>
目次
看護師の円満退職ってなぜ必要なの?
看護師の円満退職についてまず考えてみましょう。
円満退職とは、病院側や一緒に働いてきたスタッフとモメることなく、お互いに気持ちよく退職することです。
「もう辞めるんだから、後のことは関係ないじゃん」
「円満退職する意味って何?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし!
看護師の世界は意外とつながっていて、転職先に、退職した病院の看護師と友達です、なんて人がいたりするんですよ!
もしあなたが「円満退職なんて意味ない!」と、病院とモメて退職した場合、そのことを転職先の看護師に知られてしまい働きづらくなることが考えられます。
「絶対に知り合いなんていない、つながりなんてない!」という病院に転職するとしても、今まで働いてきた病院や看護師に迷惑がかからないように配慮するのは、社会人として当然です。
「じゃあ、ちゃんと手順を守って退職すれば円満退職でしょ?手順さえ守れば、いつ辞めてもいいんでしょ?」と思ったあなた!
それがそうではないんです。
あなたが退職すると決まったら、病院は新しい看護師を補充しなければなりませんが、人員確保のしやすい時期と難しい時期があるんです。
なので、人員確保のしやすい時期に退職することで、退職を受け入れてもらいやすく、円満退職しやすくなるんです。
ここまで聞いて、「なんか辞めるほうばっかり気を使ってない?お互いに気持ちよくって言うけど、病院にばっかりメリットがある気がする」と思った人はいませんか?
いえいえ、そんなことはないんです。
病院が人員確保しやすいということは、転職する看護師が多いということです。転職に適した時期だということです。
いいタイミングで退職し、転職するのは看護師にもメリットがたくさんあります。
このように、病院側と看護師側の双方にメリットがある時期に円満退職したいですよね。
看護師が円満退職できる辞めるタイミングの4パターン!
では、お互いにメリットがあり円満退職できるタイミングとはいつなんでしょうか?大きく分けて4パターンあります。
ひとつずつみていきましょう!
看護師が円満退職できるタイミング、それは年度末!
やはり、当然ながら年度末の退職が一番最適だと思います。
年度末の退職であれば、新年度に新採用者がたくさん入ってきて、退職者の穴埋めができますよね。
さらに、年度末は退職する人が多いために一括で手続きができるというメリットも、病院側にはあります。
一方、看護師側も新年度から次の職場に転職できるというメリットがあります。
新年度から次の職場に入れれば、オリエンテーションや指導など他の看護師と同じタイミングで受けられるので、まわりにすぐに溶け込めるでしょう。
また年度末の退職は多いので、新年度からの求人もとても多く、選択肢がとても多いというメリットもあります。
年度末に退職するときの注意点
年度末の退職はベストなタイミングなので、退職者が多いです。
新年度の準備のために、病院としては退職者がどのくらいいるのか早く把握したいので、退職の意思を早く伝えておかなければなりません。
通常なら退職するときは1か月前に申し出ればよくても、年度末の場合は3か月前だったりします。
その期限を過ぎると、退職させてもらえないこともあるので注意が必要です。
また退職者が多いために、新年度のチームリーダーや委員会、指導係などを任せられる人があまりに少ないとか、経験年数に偏りが出すぎたりすると強く引き留められることもあるので覚悟しておきましょう。
看護師が円満退職できるタイミング、それはボーナスをもらってから!
看護師が円満退職するためのタイミングとして良いのは、ボーナスをもらってからです。多くの病院で夏と冬の2回、ボーナスがあると思います。
ボーナスは、支給されるその日に病院に在籍していないともらえません。ボーナス1ヶ月前に退職しても、1ヶ月分減額して支給される、なんてことはありません。
ボーナスはもちろんもらいたいですよね!なので、ボーナスをもらってから辞める看護師は多いです。
ではこのパターンの病院側のメリットって何でしょうか?
新人看護師や転職してきた看護師が入ってくる4月~5月にバリバリ働いてくれる看護師は、病院に重宝される存在です。
かなり忙しい時期ですから、一人でも看護師が多ければ病棟の動きが変わることを、あなたも身をもって知っていると思います。
夏のボーナスは、ちょうど病棟が少し落ち着いてきた頃だと思うので、そこまで働いてもらえればかなり助かるでしょう。
また、ボーナスをもらって退職する看護師が多いことを、病院側は予想しています。そのため人員補充のための準備をしやすいのです。
これは冬のボーナスでも同様です。冬のボーナスをもらって退職して、少しゆっくり休んで新年度から働こう、と思う看護師は多く、病院側もそれをわかっています。
そのため、冬のボーナス後に辞めるのも円満退職のタイミングといえますが、ボーナスをもらってから辞めたいというのであれば、私個人としては夏のボーナス後の退職をオススメします。
夏のボーナス後に退職する場合、4月には退職する意向を病院側に伝えていることが多いため、係や委員会などの役割を免除されたり、楽なものに割り振られたりすることがあるんです。
病棟の状況によりますけどね。
そのため引き継ぎが少なくて済んだり、業務時間外の仕事が減ったりするのでお得です!
冬のボーナス後だとそうはいかないでしょうし、あと少しで年度末だし3月まで働いて、なんて引き留められる可能性も高いと思います。
冬のボーナスのほうが多額であることが多いので、冬のボーナス後を狙う人も多いと思いますが、このようなデメリットについても考えてみるといいと思います!
<ボーナスをもらってから円満退職したい!という人はコチラ!>
ボーナスをもらってから退職するときの注意点
ボーナスをもらってから辞めると言っても、さすがにもらった次の日などに辞めるのはあからさますぎて気まずいですよね。
ボーナスをもらった月末に辞めるのがいいでしょう。
師長のほうからボーナス後の退職を打診されることもあるので、そういう場合はあまり気にしなくてもいいかもしれませんね。
看護師が円満退職できるタイミング、それは求人が多い時期!
看護師が円満退職できるタイミングの2つ目は、求人が多い時期です。看護師の求人は年間通して多いのですが、特に増える時期があるんです。
求人数が多いと、自分の希望に合った病院を見つけやすいというメリットがあります。選択肢が広がりますよね。
病院側も、この時期は看護師の入れ替わりが激しくなり、退職者が増えることを予想しています。
求人数が多く、看護師の入れ替わりが活発になるということは、人員確保もしやすいので、病院側としてもメリットがあります。
では、看護師の求人数が増えるのは、いつなんでしょうか?
3月
先ほども言いましたが、やはり新年度に合わせて就職できるよう、3月は求人数が多いです。
円満退職でき、新しい病院で他のスタッフに早く溶け込みたい!浮きたくない!という人の辞めるタイミングは年度末がベストでしょう。
7月
夏のボーナスをもらってから辞める看護師が多いため、求人数も増えます。
ボーナスももらえて、次の職場も多くの求人が選べるなんて、いいタイミングですよね!
しかし、7月~8月は落ち着いてきたとは言え、まだまだ新人看護師の指導でバタバタしていることが多いです。
そんなバタバタしたところへ転職するとなると、丁寧に指導してもらうのは難しいかもしれません。即戦力としては重宝されそうですけどね!
なので最初は丁寧に指導してもらいたい!という人は別のタイミングのほうがいいかもしれませんね。
9月
10月からの下半期に向けて、求人数が増える時期です。
上半期に退職してしまった看護師の補充や、下半期から何か新しいことを始めるために人員が必要、ということが多く、求人が増えるんです。
下半期ということで、少しまとまった人数を採用する病院もあるため、中途採用者同士、仲良くなりやすいかもしれません。
また10月にもなれば、新人教育もだいぶ落ち着いてくるので、丁寧な指導も期待できます。
退職したら少しのんびりしたい、という人は夏のボーナスをもらって退職し、10月に再就職というのもいいですね!
12月
冬のボーナスをもらって辞める看護師が増えるため、求人数が増える時期です。
この時期は、忙しくなる新年度に向けて、少し早めに1月から採用して、新年度にはそこそこ動けるようにきっちり育てたい、という病院の希望が強い時期です。
なので丁寧でありながらハイペースの指導を受けられるでしょう。
冬のボーナスをもらって新年度まで休みたいところですが、サクサクテンポよく学びたい!という人は、このタイミングがオススメですよ!
求人が多い時期に退職するときの注意点
求人が多いのは看護師にとってメリットしかないように思えますが、そうではないので注意です!
求人が多い時期には優良な求人がたくさん出てきますが、それに紛れて悪質な求人も出回ることがあるので、しっかりと見極めることが必要です。
また、転職活動をしている看護師が多いので、競争率も高まります。
じっくり悩んでいると、他の人が採用されてしまったなんてことになり得るので注意しましょう。
看護師が円満退職できるタイミング、それは看護研究などが終わったとき!
4つ目のタイミングは、看護研究や委員会活動が終わったときや、一区切りついたときです。
看護研究や委員会活動も看護師にとって重要な仕事の1つですが、業務時間外にやらなければならないことも多く、負担に思っている人は多いと思います。
数人で活動しているため、あなたが退職することにより他のメンバーの負担が増えるのは明らかなので、少しでもその負担が少ないタイミングで退職することも円満退職への道です。
とは言え「一区切りつくタイミングなんてない!それを待ってたら退職できない」という看護師もいますよね。
その場合は、退職までの期間に余裕をもって、早めに退職の意志を伝えておくといいでしょう。
そうすることで、引き継ぎをしっかり行うことができ、残されたメンバーや後任のメンバーの負担を軽くすることができます。
看護研究などが終わったときに退職するときの注意点
看護研究や委員会活動が終わる時期や、一区切りつく時期が、求人の少ない時期かもしれません。
退職後にしばらく休むという看護師はいいですが、すぐ働きたいという人は注意です。
早めに病院探しをしておくといいでしょう。
看護師が円満退職するために、避けるべきタイミングは?
看護師が円満退職できないタイミングもあります。
それは人手が必要になる時期です。
例えば、4~6月くらいは新人看護師の教育のため、かなり忙しく人手が必要な時期です。
またゴールデンウィークや夏休み、年末年始など、看護師が交代で休みをとる時期も人手が必要になります。
このような時期は、転職する看護師が少なく病院は人員確保が困難になるので、退職されると困るのです。当然引き留められたりして、円満退職はできないでしょう。
看護師の円満退職は、辞めるタイミングにこだわらなくていいこともある
看護師が円満退職するために良いとされる辞めるタイミングについて話してきましたが、辞める理由によっては、タイミングにこだわらなくていい場合があります。
- 結婚による退職の場合
- 妊娠による退職の場合
- 夫の転勤による退職の場合
- 家族の介護による退職の場合
- 家業の手伝いによる退職の場合
これらの理由で看護師として働くことが困難になってしまった場合は、円満退職のために避けるべきタイミングであっても、退職することができます。
やむを得ない理由なので仕方ないですもんね。
とは言え、できるだけ避けるべきタイミングからずらすこと、退職のための手順はしっかり踏むことは必須です。
やむを得ない退職でも、なるべく迷惑をかけずに辞められるよう努力をしなければなりません。
看護師の退職は何ヶ月前に言うと円満退職できる手続きとなる?
では、看護師が円満退職するための手続きについてお話します。
退職する時期を決めたら、まずは退職の意思を申告することが必要です。
労働基準法では、退職日の2週間前までに申し出れば退職できるとされています。
しかし病院によって申し出るのは1ヶ月前など、それぞれ決まりがあるので、就業規則をきちんと確認しておくことが必要です。
一度は引き留められたり、師長と面接をしなければならなかったり、仕事の引き継ぎをしなければいけないことも考えて、就業規則よりもプラス1~2ヶ月の余裕を持って申告するといいと思います。
そして、退職の了承が得られたら、他のスタッフにも退職することを告げ、仕事の引き継ぎを始めます。
引き継いでくれる相手のことも考えて、やはり余裕を持って進めることが必要です。
どんな理由でどのタイミングで退職するにしても、このステップをきちんと踏むことが、円満退職への道ですので、しっかり頭に入れておいてくださいね。
看護師が退職でもめることを避け、強い引き止めに打ち勝つには
「看護師の円満退職は、辞めるタイミングと退職の手続きをしっかり考えれば大丈夫なのね!」と思ったあなた!
いえいえ、それだけではありません。
退職することが決まってから退職する日まで、注意しなければならないことがあるんです。
仕事は最後までしっかりやる!
看護師は退職したいと申し出ても引き留められることが多いので、退職が決まるとほっとしてちょっと気が緩んでしまうことがあるかもしれません。
「辞めるから適当に仕事してるんだ」と思う看護師もいるので、円満退職をするためには最後まで、仕事はきっちりやることがとにかく大切です。
まわりに何を言われても気にしない、態度を変えない!
スタッフの中には、退職することを良く思わない人もいます。
そういう人は、例えあなたがきちんと仕事をしていたとしても何か言ってくるかもしれません。
しかし、そんな言葉は気にしないことです。反論したり無視するなど態度を変えるのも、極力避けたほうがいいです。
悔しい思いをすることもあると思いますが、退職したら関わることもなくなるので、円満退職のためだとぐっとこらえて聞き流しておきましょう。
転職活動や次の職場のことはあまり話さない!
転職活動の進行状況や、転職先の病院についてペラペラ話すのもあまりオススメできません。
やはり、退職することを良く思わない看護師に「浮かれてる、こっちの仕事はどうでもいいわけ?」と思われかねません。
「なんでそんなに残る看護師に気を使わなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが、最初にも行ったように、病院側や一緒に働いてきたスタッフとモメることなく、お互いに気持ちよく退職するのが、円満退職です。
そのためには、今後の話は聞かれたらする程度にして、自分からペラペラ話すのは控えたほうがいいでしょう。
強い引き止めには断固として断る!
退職が決まってから退職するまでの期間が長かったりすると、退職を考え直してもらえないかと師長から言われることがあります。
辞めると決まると少し寂しくなってしまったり、次の病院が決まってなかったりすると決意が揺らいでしまうかもしれませんが、きちんと断ることが大切です。
戻ってしまった後、次に辞めたくなっても「また引き留めれば戻ってくるはず」と思われて、退職しずらくなってしまいますよ!
強い引き止めにあって退職できないのが心配な方は「看護師が退職できないとき、退職理由をアレンジするとうまくいく!」が参考になります。
看護師の円満退職は辞めるタイミングがカギ!
いかがでしたか?
看護師が円満退職するにあたり、退職理由によっては、タイミングの良し悪しに関わらず辞めることもできますが、そうでない場合は、タイミングを見極めることが重要です。
病院にメリットがあり、自分にもメリットがあるタイミングで、円満退職を目指しましょう。
円満退職したいと思ったあなたは、ぜひ転職サイトの転職コンサルタントに相談してみてください。
あなたが辞めるタイミングや、その後の転職先についてもアドバイスをもらえますよ!
退職してすぐ転職したい場合、働きながら、退職の準備をしながら、転職先を探すというのはとても大変です。
仕事の引き継ぎなど退職の準備はあなたにしかできませんが、転職先を探すのは転職コンサルタントにもできます。むしろ得意分野です!
転職先を見つけるのは転職コンサルタントに任せて、あなたは円満退職することに全力を注いでください!
あなたが円満退職でき、転職も成功するよう、私も応援しています!
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執筆者情報
- 看護師進路相談所は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。