看護師は奨学金があるから辞められない!?それはウソだった!
更新:2023/04/12
[転職について]看護師が奨学金のせいで辞められない、というのはよく聞く話です。
私も奨学金をもらっていて「奨学金さえなければ…」と何度も思いましたから。
しかし、実は奨学金があるから辞められない、なんてことはありません!
「え?でも、『奨学金を返し終わるまでは辞められないわよ』って師長に言われたんだけど…」という看護師さんもいますよね。
そこで今回は看護師の奨学金について調べていきます。
奨学金があっても辞められることがわかってもらえると思いますよ!
辞めても奨学金がチャラになるわけではありませんが、奨学金にとらわれて嫌々仕事をする日々からは解放されます。
同じ奨学金を返すなら、好きな仕事をしながらのほうが絶対いいですよね!
目次
看護師は奨学金があるから辞められないというのはウソ!
看護師は奨学金のせいで辞められないと思っていることが多いです。
あまりよく調べないまま、「返してないから辞められない」と思っていませんか?
師長などから「奨学金があるから辞められないわよね?」という無言のプレッシャーを感じたりして、返済期間中に「辞めたい」と口にすることさえタブーなんじゃないか、と思っている人は多いんじゃないでしょうか。
私はそうでした。
看護師の多くが奨学金をもらっています。
私は2年働けば返済免除というタイプの奨学金だったので、看護師の奨学金はもらった病院で一定期間働けば返済免除になるものなんだと思っていましたが、3~4年かけて返していく奨学金もあります。
どちらの場合も、奨学金があるから辞められない、ということはありません。
退職を希望すれば辞められる、仕事は自由に選べる、ということが法律で定められているからです。
しかし、奨学金がチャラになるわけではありません。
返済途中で退職する場合、残額を一括で返済しなければならないなど、その病院によって決まりがあります。
奨学金返済にまつわるトラブル
奨学金を受ける際には、病院と以下のような様々な契約を結びます。
- 奨学金は月5万円支給
- 指定の病院で2年働けば返済免除
- 月5万円ずつ返済する
- 退職時は残額を一括返済する
などで、これらは病院によって違いますが、中には違法の可能性があるものもあるんです。
それがこちらです。
- お礼奉公の期間が3年以上
- 返済途中の退職は多額の違約金が発生する
こんな病院で奨学金を返しながら働いていませんか?
返済免除のために5年働かなければならないのは違法の可能性あり!
奨学金の返済期間中に辞めたいと言ったら
「奨学金があるから辞められない、辞めると一括返済にプラスして違約金がかかるわよ!」と師長に言われた、なんてのも違法の可能性ありです!
もう一度契約内容を確認してみてください。
辞めさせないために、強引に引き留められているだけかもしれませんよ。
看護師は奨学金があるから辞められないわけではない、でも返さなくていいわけでもない
看護師は奨学金があるから辞められない、というのは間違いですが、残念ながら喜ぶのはまだ早いです。
先ほども言ったように、辞められるけれど奨学金返済義務がナシになるわけではありません。
退職時に一括返済を求められたり、分割して返済していかなければならないんです。
一括で返せるくらいの貯金があればいいのですが、特に働き始めたばかりでそんな貯金がある看護師は少ないですよね。
また分割で返していくとしても、退職すると引っ越しが必要になったり何かとお金がかかります。
看護師としての経験年数が浅いうちの転職になるので、転職先での給料もそんなに期待できないでしょう。
そうなると、返せないんじゃないかと心配になりますよね。
師長に「奨学金があるから辞められないわよ!」と言われ、脅された!違法だ!と思った看護師さんもいると思いますが、残念ながらあながち間違いでもないんです。
「辞めてもいいけど、残りの奨学金全部返せるの?」
「辞めた後、返し続けていけるの?」
という意味も含めた言葉だからです。
なので、辞められないわけではありませんが、今後のことをしっかり考えておかなければなりません。
看護師が奨学金返済中に辞めたい理由
看護師が奨学金を返している途中に辞めたいと思うのは、以下のような理由が多いです。
- 希望と違う診療科だった
- 仕事が覚えられない
- 先輩とうまくいかない
- 結婚、妊娠、出産
奨学金返済期間は、新人看護師の時期と重なるので、辞めたい理由は新人ならではのものが多いです。
また、新人とはいえ結婚や妊娠を考えている、という看護師さんもいるでしょう。
私の経験談
私も奨学金返済免除までの2年間、仕事がしんどい、先輩が怖い、と何度も辞めたいと思いました。
ですが、ある意味マジメな私はこの2年間は辞められない、辞めさせてもらえるわけがないと思いこんでいたので、調べたりすることはありませんでした。
結果的に2年働き終わったときには「もう少し頑張ろうかな」と思えるようになり、そのまま10年以上働きました。
返済期間や免除になるまでの期間は、看護師として未熟で一番つらい時期なので、辞めたいと思うことは多いですよね。
しかし、「奨学金を返すまでは辞められない!」と自分を鼓舞して頑張ってみると、意外と乗り越えられるかもしれませんよ。
看護師は奨学金があるから辞められないわけではない、でも残りの奨学金はどうする?
看護師は奨学金があるから辞められないわけではありません。
しかし問題はどうやって残りの奨学金を返すか、ということです。
貯金がなく、退職時に一括で返せないという場合、どうしたらいいのでしょうか。
これにはいくつかの方法があります。
- 分割での返済ができるか交渉する
- 親に返済をお願いする
- 代わりに払ってくれる病院へ転職する
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
分割での返済ができるか交渉する
退職時に一括では返せないときは、分割での返済が可能か病院に交渉してみてください。
分割で返済していく場合、月々の返済額を減らすことができるのか、期限を延ばすことはできるのか、なども必要であれば相談してみましょう。
例えば2年働けば返済免除の病院で1年働いて辞めたいときは、奨学金の半分を返せばいいのか、などもきちんと確認してくださいね。
親に返済をお願いする
分割での返済ができないときは、親に返済をお願いするのもひとつの方法です。
とりあえず親に返してもらって、あなたが親へ少しずつ返していくことが可能であれば、精神的な負担も軽くなりますよね。
代わりに払ってくれる病院へ転職する
私も調べていて驚いたのですが、なんと奨学金を肩代わりしてくれる病院があるんです。
そういう病院に転職すれば、辞められるし奨学金の返済もなくなるし、いいこと尽くしですよね!
奨学金を肩代わりしてくれる病院を探すには
看護師歴の長い私でも知らなかったくらいなので、奨学金を肩代わりしてくれる病院があるというのは、あまり知られていません。
今までいろいろな求人情報を見てきましたが、そんな病院はなかった気がします。
それは、やはり大々的に募集をしていないからです。
奨学金を抱えている看護師ばかりを採用するのは、病院としても金銭的に大変ですからね。
なので、奨学金を肩代わりしてくれる病院に転職したいときは、看護師の転職サイトを利用してください。
転職コンサルタントが、あなたの代わりに病院を探してくれますよ。
<奨学金を肩代わりしてくれる病院に転職したい看護師さんはこちらをチェック!>
まとめ
看護師は奨学金があるから辞められない、というわけではありません。
しかし、退職時に一括返済を求められることがあり、辞められるけど奨学金返済がなくなるわけでもありません。
残りの奨学金を分割返済にしてもらえるか、親に払ってもらえるかなど、返す方法をしっかり考えておいてください。
どちらもダメな場合は、奨学金を肩代わりしてくれる病院に転職するという方法もあります。
そのためには看護師の転職サイトを活用して、奨学金の返済について相談してみてください。
または、奨学金は自分で返していけるけど、余裕で返せるくらいお給料が高いところに転職したい、希望の診療科で働きたいという看護師さんもいますよね。
そんな看護師さんにも転職サイトの利用は有効です!
肩代わりしてくれる病院を探してくれたり、奨学金を返すためのアドバイスをくれたり、あなたの希望通りの職場を見つけてくれたりしますよ!
奨学金を返すために我慢して働くのはつらいですから、好きな仕事をしながら返したり、もしくは奨学金から解放してくれる病院で働けるといいですよね。
あなたにとっていい方法が見つかるように、私も応援しています!
看護師転職サイトのおすすめ
オススメ度:★★★★★
運営:株式会社マイナビ
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執筆者情報
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